今年の夏は暑かった

今年の夏は例年を遥かに越えて暑い日が続き、9月になってもその衰えを知らなかった。毎年夏場は感染症患者が減少する時期だが、夏風邪ウイルスさえも暑さに耐えられなかったのか取り分け今年は特別のように感じた。亡岳父が内科という事もあり、「揺りかごから百歳まで」の年齢層をカバーしている当院ではあるが、通常はその多くが小児感染症患児で占められている。しかし、この時期は慢性疾患の患者、特に成人・高齢者の比率が高くなる。その中である日の午後の診察中に待合室での患者同士の会話がもれ聞こえてきた。70歳代の女性が偶然100歳近い恩師と出くわしたらしく、女性「○○先生でいらっしゃいますか?」、先生「そうですが?」、女性「○○尋常小学校でお世話になった○○です。」、先生「そうですか。何歳になられましたか?」、女性「75歳になりました。」、先生「まだ、御若いですな。」。極暑を忘れさせてくれる程のほのぼのとした会話だが、理屈っぽく言うと相対的/主観的評価では正しいが、絶対的/客観的評価としては少し問題がある話しである。
最近、テレビを観ていてスポーツ・ニュースで大変気になる事がある。ゴルフ界の若手のホープI選手に関する報道である。私自身はゴルフをしないのでその実力を直接計り知る事はできないが、回りのゴルフ通の先生方の評価は確かに高いし、デビュー戦での優勝は大変素晴らしい。しかし、その後はそれ程の業績もなく、海外での優勝経験は皆無であり、今シーズンは国内27戦で3勝を上げたに過ぎない(平成22年11月24日現在)。それにも拘らず、ゴルフ関連のニュースは、I選手に始まり「勝って負けても○○○」、最近に至っては「負けても負けても○○○」の様相を呈し、あるニュース番組では「清々しい予選落ち」とも表現していた。ワールドカップ・南アフリカ大会のサッカー日本代表に対する手のひらを反したようなマスコミ報道も若干問題はあるが、本来スポーツの世界は勝てば官軍の実力社会である。ゴルフ界全体の景気浮揚策との大人の意図も見え隠れするが、マスコミが同調すべき話でもない。待合室での客観性に欠ける話には、ほのぼのとしたものを感じても、マスコミが発する客観性や中立性を欠いた報道程厄介なものはない。

コントラスト調整

1色型色覚
(全色盲)

1型2色覚
(赤色盲)

2型3色覚
(緑色盲)

3型2色覚
(青色盲)

デフォルト

コントラストバー

  • Rr

  • Gg

  • Bb

テキスト表示調整

フォントサイズ

行間

文字間隔

分かち書き設定

音声サポート

Powered by MediPeak